合否通知書が届くまでの毎日がドキドキでした
色彩検定1級の2次試験を終えて1ヶ月余りが過ぎました。気が付けば時は経つものです。
試験は時間配分も完璧で、ある1問を除くすべての問題を完答できたこともあり、かなりの自信に満ち溢れていました。
そんな私ですが、試験直後の心境はあまり穏やかではありませんでした。
絶対に合格したいと思える試験ほど、どんなに自信があっても「合格」の2文字をこの目で見るまでは常に緊張しますし、むしろ試験後の方が応えます。
さらには、日が経つほどに試験の記憶って薄れるもので、抱いていた自信も不安へと少しずつ変わっていきます。不安で押し潰されそうな日々を過ごしていました。
そんなある日、色彩検定1級の合否通知書が自宅に届きました。そして今まで抱えてきた不安が一気に集中し、爆発します。
色彩検定1級の合否結果は合格だった!
仕事から帰宅し、郵便受けを覗いたら合否通知書が入っており、開封するまで心臓バクバクでした。
焦っているものだから通知書の紙がなかなかめくれず・・・。
そして覚悟を決め、中身を開封すると、目に飛び込んできた「合格」の文字。
かなりの自信はあったものの、1ヶ月余りという期間の間、心がかき乱されっぱなしの状態だったので、合格の喜びでようやく解放されました。
思わずガッツポーズを決め、家に入りました。
ついに色彩検定1級の合格を果たし、盛大に喜びました。本当に嬉しいです。
「Oracle Java Gold, SE8」の試験に合格した時に匹敵するくらいに喜んだものです。今回リベンジした甲斐がありました。
これで色彩検定1~3級までのすべての級に合格したので、色彩検定を制覇したことになります。
それにしても「1級」って聞くとやはりかっこいいですよね。合格率も毎年30%前後であり、1次試験、2次試験という面倒な試験形式なので、合格できたことに深い喜びを感じます。
2月中旬には合格証書と資格証が届くので、手に入れば真の意味で合格の実感が湧くことでしょう。それまでが楽しみですね。
色彩検定1級は2次試験の勉強方法が合否を決める
1次試験
1次試験は、マークシート・記述形式であり2級とほぼ同じなので、勉強方法は変わらず内容を理解するまでひたすら反復練習をしました。
そこで、3級、2級の勉強で大活躍した「ヒューマンアカデミーの問題集」(絶版)を今回も使用することにしました。
試験問題よりも難しい内容のテキストなので、テキストの内容を網羅すれば試験が簡単に感じるはずです。
ただし、この考えが1級の試験に通用するのか少し不安でしたが、1次試験は余裕の合格をすることができました。
とはいうものの2級と比べて覚えることが多いですし、実務寄りの内容なので難易度はかなり上がっていました。
1級の1次試験も最後の設問が記述問題で配点が高めで、苦手分野が出題されることも考え、試験範囲は絶対に網羅しておかなくてはなりませんでした。
2次試験
1級の辛いところは、「2次試験」の存在です。唯一、1級だけに実技試験があります。
カラーカードを貼るという慣れない試験形式なんですが、過去問をやっている限りではそれほど難しく感じることはありませんでした。「これ余裕で合格できるんじゃないかな」と思った矢先、本試験で時間配分誤って、焦って解答した問題は全滅して、1年前の受験では合格を逃しました。
私は大きな誤解をして試験に臨んでいました。
インターネット上に掲載されていた合格体験記の「必勝法」としてあった、色相別のすべてのトーンのマンセル値を暗記するという無駄な勉強を重要視しすぎるがあまり、色名の勉強を疎かにしてしまったことを後で気づきました。
特に色名の勉強は、2次試験の過去問だけでは雰囲気は感じとれても、本質の勉強ができません。
「色名」に併せて「色名と説明」「PCCSによるトーン記号」の暗記も重要でした。
この失敗から奮起した私は色名主体の学習に切り替えることにしました。
とにかく空いている時間は色名の資料や色名を選択する問題に目を通しました。
また、実際の試験はカラーカードを切って貼る時間も発生しますので、カラーカードをしっかり使うようにします。1度目の受験勉強では、カラーカードを選んで満足するといった勉強法でしたが、切って貼るという作業を行ないました。
カラーカードをしっかりと使うことで以下の内容について工夫する必要があることに気が付きました。
- 切って貼る時間にどれくらいかかるのか
- すばやく貼るコツはないか
- 受験時の問題用紙とカラーカードの配置
そして、対策問題集や過去問を解いていくと、改めてどのように試験対策するべきかを考えることができました。
- カラーカードは後回しで、答えを先に導き出すことを優先する
- 切って貼る作業は一番最後で一度に行なう(記入と貼る作業を交互にすると時間かかる)
- ペン型のスティックのりを使う(テープのりが最強だと受験後に知った)
- 切って貼る時間は練習して慣れて短縮すればいい
- カラーカードのトーンの配置順を覚える
- 試験問題の各設問の配点を知り、解く順番を決める
- 設問すべての出題内容が数年単位で同じようにローテーションされている
- 設問3と設問4は1次試験の内容を簡単に復習
これらは本試験を想定して、実際に行動に移さないと対策ができません。
暗記得意だからといって、イメージだけの勉強では対応ができないことに気づかされました。
一度目で失敗したからこそ導き出せた答えだと思っています。本当はストレート合格したかったですけどね・・・。
色彩への興味があれば独学で合格を狙える
そもそも色彩検定の合格は「独学」で十分可能なのでしょうか?
色彩検定に興味を持っている人や今後受験する予定のある人にとっては気になることだと思います。
答えとしては、色彩へ深い興味があり勉強することが好きなのであれば、独学で合格を狙える試験です。
私の場合は、書籍や問題集だけの勉強で1~3級すべてを合格することができました。デザイン関係の知識がもともとあったわけではなく、完全にド素人の状態から勉強を始めました。
「色彩」に興味がある、真剣に向き合いたいと思える人なら、それだけで十分に勉強ができる思います。
というのも私は幼少期の頃から色彩豊かな配色を見ることが大好きで、持っている色鉛筆をグラデーションになるように並べたり、服屋・文房具店などの商品が色別にきれいに並べている様を見て楽しんだりしていました。
子供心でも「色彩」に対して深く感動する子でした(笑)
ですので、専門学校など教育機関で勉強したわけでもなく、デザイン業界に精通しているわけでもありません。
ただ「色彩」が好きだったのです。
色彩検定の全級を受験した理由
受験のきっかけは友人との会話
色彩検定に興味を持ったのは学生時代です。保育園の頃からの幼馴染と何気ない会話で資格の話になり、その友人が「色彩検定を受ける」というのを聞いたことが始まりでした。
前述の通り、色彩に興味があった私は、その試験について書店やインターネットで調べました。
結構有名な資格ということを知り、通っていた専門学校のデザイン系の学科では受験する人がいるようで、学科違うけど試しに受けてみようかなと思ったのがきっかけです。
専門分野ではないので、3級だけ合格すれば満足すると思い、専門学校2年生の時に勉強し受験しました。
色彩検定2級と3級合格で満足できなかった
試しに受験した色彩検定3級でしたが、私にとって満足いくものではありませんでした。
簡単すぎて拍子抜けしてしまい、3級合格では飽き足らず、受ける予定のなかった2級を1年後に挑戦しました。
ところが、2級でも心が満たされることがなく、1級まで合格することを目標としました。
まあ1級は学生時代に受験する余裕がなかったので、社会人になってからの受験でしたが・・・。
ちなみに友人は色彩検定2級だけをいきなり受けて合格していました。3級受けずに2級を初見で受けた場合は、少し難しいかもしれません。
色彩検定で勉強した知識は活かせる?
色の表現力で人の心を掴む
色彩は人の心理的効果に作用する要素の中でも、特に重要視するべきものです。
どんな業界に携わる人でも、商品やサービス、資料といったものをお客さんに見てもらう時、目を惹きつけるものはデザインです。
デザイン性が悪いだけで、どれだけ品質の高い商品でもお客さんの目には輝きません。表現力の違いだけでせっかくのビジネスチャンスを無駄にしてしまうことだってあるでしょう。
もちろん事実であることは間違いありませんが、常日頃からこの精神を持って行動できる人は少ないかもしれません。
ウェブサイト制作のデザインを意識するようになった
私はIT系の人間なので、「システム開発」「プログラミング」に関する業務を得意としていますが、ウェブサイト制作のお仕事もしています。
中学生の頃から独学でウェブサイト制作をしていたこともあり、かれこれ10年以上は経験があります。
実はプログラミングなどよりもずっと勉強している期間が長いです。
ウェブサイト制作では、テーマコンセプト、レイアウト、デザイン性などを考慮しますが、最も重要なことは「ウェブサイトを訪問した人に何を伝えたいか」がです。
デザインの知識・手法があれば、魅せ方や分かりやすさなどを意識してウェブサイト制作に励めます。
そういう意味では、色彩検定で勉強したことは十分に活かせると思います。
合格後に目指す次の色彩関係の資格試験
色彩検定を制覇したからと言って私の色彩に関する資格試験の挑戦は終わったわけではありません。
1級合格後は以下の資格試験も受けてみようと考えていました。
- カラーコーディネーター検定1級~(商品色彩、ファッション色彩、環境色彩)
- 色彩士検定3級~
- パーソナルカラリスト検定3級~
- 色彩活用パーソナルカラー検定3級~
- 色彩技能パーソナルカラー検定モジュール1~
知名度は低いものの各種とも色彩検定では培われていない知識や技能が問われる検定なので、色彩学を突き詰めたい私にとっては興味のそそる分野です。
色彩検定UC級が登場
やっと色彩検定をすべて制覇したと喜んでいるのも束の間、色彩検定の公式サイトを確認すると、なんと今年の冬季に「色彩検定UC級」なるものが新設されるという情報が記載されていました。
問われる分野は「ユニバーサルカラー」で、加齢や色覚異常の方などを含めた色覚特性の正しい理解と、誰もが何不自由なく日常生活を送れる配色を意識することがテーマのようです。
なるほど、「UCはユニバーサルカラーのことね」と理解しました。
つまり、このUC級とやらを合格しないと制覇にならないということになります。
冬期UC級を受験し、今度こそ色彩検定を制覇します。
カラーコーディネーター検定
2016年に色彩検定1級と同時期に同時進行でカラーコーディネーター検定2級を受験し、合格しています。
色彩検定1級1次試験の範囲に匹敵するほどのレベル感で、商工会議所独自のCCICや色彩の歴史に関する建物、作品、人名などを中心にインテリア、エクステリア系など工業系の色彩に特化した検定試験でした。
それほど難しいというわけではありませんでしたが、2級は侮れないほど試験範囲は広かった印象です。色紙検定合格してるから余裕だろう、という気持ちで受験すると痛い目見ますね。
という感じでせっかく2級を合格しているので、「商品色彩」から順番に「ファッション色彩」「環境色彩」と3種類の1級試験を制覇したいですね。
合格率は10~20%台くらいで難関試験ですけど・・・。
色彩士検定
混色に関する出題が多い印象の資格試験が「色彩士検定」。どちらかというと美術系の色彩でしょうか。
どこかの資格試験の名称と似ていてややこしいですが、出題される内容は別物だったりします。
色彩検定ではあまり深く取り上げられなかったLab表色系やXYZ表色系など出題されるらしいです。単純にもっと深く学習してみたいと思っているので受験を考えています。
簡単でしょうが、3級から挑戦する予定です。
パーソナルカラリスト検定
あまり詳しくは知らないですがメイク系の色彩分野で、主に人と色の関係を学習するようです。
「イエローベース」「ブルーベース」という言葉が重要のようで、3級だけ公式テキストを買っているので雰囲気だけは知ったけど未知数です。なんか情報が少ない試験なんですよね・・・。
ただこれまで学習した色彩分野とは全然違うタイプなので非常に興味があります。
他に「色彩活用パーソナルカラー検定」「色彩技能パーソナルカラー検定」もたぶん似たような分野だと思いますので省略します。