IT業界では王道の国家資格『基本情報技術者試験』!

IT系を目指すなら是非とも取得したい定番の国家資格。

IT業界では評判が高い試験で知名度があり非常に有名です。取得することで情報処理についての最低限の知識を持つ証明になり、基礎力を示すことができます。

試験の概要

IPAが主催する情報処理系の国家資格のひとつです。

試験制度のスキルレベル2に相当し、2009年春期試験から開始された新しい試験。

IT業界内では定番中の定番というほど超有名な資格であり、
多岐に渡る情報系の知識が問われるため、取得すればそれなりの努力が認められます。

本試験は午前と午後の二部構成となっていて、両方合格で認定されます。

午前問題は四肢択一の選択式で60問、午後問題は各設問に対して文章から答えを導き出す選択式で出題されます。

受験資格条件なし
試験内容基本情報技術者試験
●試験時間:午前150分/午後150分

●出題形式
午前:四肢択一式
午後:多肢選択式

●出題範囲:午前(80門)
  1. テクノロジ系 :基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術
  2. マネジメント系:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
  3. ストラテジ系 :システム戦略、経営戦略、企業と法務


●出題範囲:午後(13問のうち7問)
  1. コンピュータシステム:ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク
  2. 情報セキュリティ
  3. データ構造及びアルゴリズム関連
  4. ソフトウェア設計
  5. ソフトウェア開発
  6. マネジメント:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
  7. ストラテジ:システム戦略、経営戦略、企業と法務
合格ライン午前60%以上/午後60%以上
合格率20~30%
試験日程春季:4月/秋季:10月(年2回)
受験料5,100円

 

基本情報技術者試験に合格しました

基本情報技術者試験 合格証

<写真#問題集>

 午前試験 85% (80門中68門正解)

合格
80%
 午後試験 74%

合格
70%

合格した時の感想を教えて下さい

test

在籍していた専門学校の1年生のカリキュラムに「基本情報技術者試験の合格」が含まれており、絶対に合格しなくてはいけないと必死に勉強しました。

合格発表までの間、不安な気持ちで溜まりませんでしたが、発表日当日に合格者の一覧に自分の受験番号が並んでいました。「合格」を目にした時とても喜びました。

最高に嬉しかったですね。しっかりと学習していれば必ず合格できると思います。

 

私が受験したきっかけ


当時通っていた専門学校の1年生の履修科目に「基本情報技術者試験の合格」が含まれていました。

国家資格と聞き本当に合格できるのかな、と半ば不安な気持ちもありました。

1年生の前期までの授業のカリキュラムがこの基本情報対策の特別講義で、秋季(当時は11月)試験で合格を目標に学習していきました。

実績のある講師と質の高い授業形式で、短期間に必要な知識を身に付け合格を目指します。

なぜこの資格試験を優先して取得するかというと、
IT企業への就職に向けてアピールできる武器になるから、というのが一番の理由ですね。専門学校自体が職業訓練校のような位置づけでもありますし、1年生の早い段階から「基本的な情報系の知識」「資格」を獲得しようとする試みがあるからです。

業界では欠かせない、必要最低限備えておく必要のある知識を取得したことを証明することができます。そんな経緯で受験しました。

 受験年の春季にはITパスポート試験も受験!

ちなみに受験した年の春季試験では既に「ITパスポート試験」を受験し合格したので、
この基本情報技術者試験は私にとって人生で2回目の資格試験になりました。

基本情報のワンランク下の位置づけである「ITパスポート試験」は個人で受験しました。

 

合格までの学習期間

4月に専門学校に入学してから早々に基本情報の対策講義が始まり、
その年の11月に受験したことを考えると約半年間といったところでしょうか。

8月には「ITパスポート試験」に受験したわけですから、かなりハイスピードで効率よく学習していたことが後になって感じます。

基本情報の学習は自宅でもしておりましたが、知識の習得の大半は学校の講義内でした。

 

勉強方法やコツ

資格試験 勉強方法

試験勉強の大半は学校のカリキュラムに組まれていた為、これといった勉強方法があるわけではないですが、やはり「過去問」をひたすら解くのが効果的です。

というのも本試験ではやはり過去に出題された問題と同等もしくは全く同じということもあったりするので、過去問を押さえるだけで合格の確立を十分に高めることができます。

 

午前試験の対策方法

IPAの公式サイトで過去問が公表されているので、
より多くの問題をこなし試験慣れしておくことがコツです。

ただし過去問の解答はあっても解説までは掲載されていませんので、公式サイト以外で解説サイトを探す必要があります。

十分に理解が得られない方は書店で解説本を購入するなどして対策する必要がありそうです。

進め方は本番の試験同様に時間を計測し、何点取れたかを自己採点しながら進めます。
合格ラインは例年60%以上となっておりますが、目安としては80%以上は取れるようにしておきましょう。

午前試験で得点が合格点ギリギリの方は午後試験で詰むと思います。

午後試験の対策方法

問題は午後試験で、基本情報技術者試験で合格率が低い要因はこの午後試験にあります。

午後は午前の「四肢択一式」から「多肢選択式」と変わり、
さらに問題が長文読解となるため、難易度がとても高くなります。

午前のように答えだけ暗記すれば合格点が狙える試験とは打って変わって、問題の本質を理解していないと合格するのは厳しいでしょう。

午後試験の解説サイトはあまりないので、市販の対策本を購入し対策しましょう。

出題される各分野の出題傾向や問題の特性を見抜き、また得意分野・不得意分野を理解した上で試験に臨むことをお勧めします。

勉強スタイルは午前試験同様で「過去問」をひたすら解き、理解を深めることです。

 

試験について

基本情報技術者試験を受験した時の事を思い出しながら書いていきます。

 

雰囲気・受験者数

全国主要都市に年2回しか開催されない国家試験で、
受験者が集中するのも当然のことではありますが、やはり王道資格だけあって多かったですね。

試験会場までの電車を含む道中も同じ受験者であることがパッとわかるくらい受けに来る人がいたと思います。

志願者が多いこともあり受験会場はたいてい大きい大学や専門学校などになりますが、会場に着いてみれば、人数も教室の数に思い知らされます。

とまあ受験後に思い返せば、受験者数は多かったと感じますが、なによりも試験がドキドキだったので、そんなこと考えている余裕がなかったというのが所感です。

 

試験の難易度

 午前試験

 お断り

実は免除制度を使い、私は受験日当日に「午前試験」は受験しませんでした。

この免除制度は通っていた専門学校で事前に同等の試験を受け合格したことによるアドバンテージです。つまり受験する前に、先行して「午前試験」を受験していたことになります。

実際に受けるこの免除制度で受けた試験は本試験の「午前」と同等ですので、その内容を振り返りながら難易度を簡単に書いていきます。

正直なところ、午前問題の過去問を解き続ければ絶対に受かります!

と言えるほどの難易度です。時期によって難易度に違いはあるものの午前試験は過去問の数をこなせば比較的容易にスラスラ解けてしまうので、過去問の反復練習がいかに大切かがよくわかると思います。

全く過去問と同じ問題も出題されることもしばしばあるので、絶対に過去問は多く解くようにしておきましょう。

問題も四肢択一式なので最悪答えが分からなくても運が良ければ正解する場合もありますね。

 午後試験

長文問題を読み取るというのがとても面倒で、かなりの集中力が必要となってきます。

午前試験で体力を温存しておくことがポイントで、もし消耗し切っている状態で試験に臨むとかなりきついです。また、お昼休憩を挟む為、昼食後の頭の働きが悪い時間帯に勝負しなくてはいけません。

 

なによりも集中できる状況下で制限時間にも意識して問題を解くという点も考えて試験に臨みましょう。

試験問題は難しいというよりいかにして文章表現を早く解釈するのがポイントで、意味が分かれば比較的サクサク解くことができるはずです。

分野によっては得意不得意に左右されるので解ける問題から進めた方がいいでしょう。

 

 

試験での私の失敗談

私は昔からケアレスミスが多いので、慎重に問題を解くことを習慣付けています。

とはいうものの午前試験は問題のボリュームと制限時間とのバランスがシビアで、
あまりのんびりと問題を解いているとすぐに時間切れになってしまいます。

しかし午後でやや集中力が切れてしまった私は、確実に点を取るためにいつも以上にゆっくりと問題を解いていきました。終いには途中で間に合わないことに気が付き、だんだんと冷静さを失って・・・。

そして試験終了5分前の時点で、「設問7のバブルチャート」の問題が手付かずで完全にパニックになりました。

たったの5分で間に合うか不安のまま、無慈悲に過ぎる時間を目で追いながら、ひたすら問題を読み、大急ぎで問題を解くという状況に陥りました。そして、ペンを置いたと同時に試験終了のチャイムが鳴り、心臓はバクバクでした。

ゆっくり解き過ぎたが故に試験後半は全く余裕がなかったのです。

 

 

ちなみに一番最後に解いた「設問7」は見事満点でした(表計算も満点)。

たったの5分で設問まるまるひとつを完答できるとは思いもよりませんでしたね。

最後まで諦めない大切さを改めて実感することができました。

模試では擬似言語の点数は良かったのに本試験ではボロボロだった覚えが・・・。

 

合格発表までのスケジュール

試験当日から合格発表までの期間が約2ヶ月ほどもあり、この間、心臓バクバク状態です。

特に「絶対に合格してやる!」と意気込んでいた試験である故に、試験後の反動もかなり大きかったと思います。

合格発表はIPAの公式サイトにて受験番号が掲載されるのですが、
発表日当日、発表されるまでの間、かなり苦しい思いをした覚えがありますね。

非常にプレッシャーを感じていましたが、無事合格でした!

当時の私のクラスは30人くらいおり、半数以上が合格だったはずです。

 

合格証

基本情報技術者試験 合格証

試験に合格すると賞状が贈られてきます。

今回の場合、団体申し込みによる受験だったので、合格証は自宅ではなく、学校に届いたはずです。

合格発表そのものは指定日付の正午あたりに「合格者の受験番号」が公式サイトで公開されていたと思いますが、賞状を受け取ると改めて合格したんだな、と安心した覚えがあります。

次の資格試験の励みにもなりますよね。

合格のメリット

  • 最低限の情報処理系の知識を習得した証明となる
  • 国家資格であり業界内では有名なので需要がある

履歴書に書いておけば、一定以上の努力は認められると思います。

独学で合格できる人は本当に素晴らしいですね。