色彩検定2級

色に関する資格なら『色彩検定』がおすすめ!

社団法人全国服飾教育者連合会(A.F.T)が主催するファッション・服飾の分野を中心とした色彩知識が問われる検定試験です。

「色に関する知識や技能」を理論的、系統的に学ぶことを目的としており、
あらゆる分野に知名度が高く、とても人気があります。

また、文部科学省の後援を受けています。

試験の概要

色彩検定はファッション・服飾系の分野から特に人気を集めています。

検定には3級、2級、1級があり、それぞれ学科試験が用意されており、
1級のみ1次試験に学科、2次試験に実技という構成になっています。

私の受験した2級から本格的に色彩の分野に入るので専門知識がさらに必要となってきました。3級と比較すると難易度は上がりますが、3級の知識を活かして学習すれば十分独学で対応できる試験だと思っています。

受験資格条件なし
試験内容色彩検定2級
●試験時間:学科80分

●出題形式
マークシート方式

●出題範囲:
  1. 生活と色
    身の回りの色の見え方
  2. ファッション
    ファッション企画
    ファッションと配色
    繊維
    売り場における商品陳列と色彩
  3. 光と色
    光の性質と色
    視覚系の構造と色
    照明
  4. プロダクト
    プロダクトデザインと色彩
  5. 色の表示
    マンセル表色系
    色名
  6. インテリア
    インテリアデザインと色彩
    インテリアの配色
    インテリアスタイルと色彩
    インテリアの素材
    インテリアの照明
  7. 色彩調和
    自然の秩序からの色彩調和
    自然から学ぶ配色
    配色技法
    配色演習の解答例と解説
  8. エクステリア環境
    エクステリア環境と色彩
    エクステリア環境のカラーコーディネーション
    住宅のエクステリア環境色彩
    住宅エクステリア材料
    住宅エクステリアの照明
    住宅エクステリアにおける色彩計画の手順
  9. 配色イメージ
  10. 慣用色名
  11. ビジュアル
    ビジュアルデザインと色彩
合格ライン70%以上(難易度により変動あり)
合格率60%
試験日程夏季:6月/冬季:11月(年2回)
受験料7,500円(税込)

3級・2級は年2回、6月と11月に試験があり、1級は11月に1次試験、12月に2次試験と年1回しか受けられません。

 

色彩検定2級を合格しました

色彩検定2級 合格証

資格証と合格通知

 1回目の成績

 学科試験 82.5% (2013/11/10に実施)

合格
82.5%

合格した時の感想を教えて下さい

test

趣味の一環として始めた色彩検定でしたが、3級の内容では物足りず2級にも挑戦しました。勉強していて楽しい分野なので、合格できる自信がありました。

郵送で合格通知が約1ヶ月後に届き、中身を見たところ「合格」と印字されていたので嬉しかったですね。これで3級に続いて2級も合格です。

ここまで来たのなら次の級も・・・!?

 

私が受験したきっかけ

色彩検定そのものに興味を持った経緯は「色彩検定3級」と同じです。

1年前に3級を受験した時に物足りなさを感じ、
もっと色彩について深く勉強がしてみたいと思うようになり2級にも挑戦しました。

色彩検定3級 きっかけ

正直独学なので不安もありましたが、出題される分野をみたところ3級と同じ要領で学習すればきっと合格できるという気がしたので迷うことなく受験しようと思ったのです。

まあ合格できても2級で終わりでいいや、と思っていたのですが・・・。

 

合格までの学習期間

試験1ヶ月前に購入した参考書を開き、色彩の知識を学習していきました。

最初目を通した時、難しいと感じましたが、徐々に読み解いていくうちに慣れ、分野を重ねていく毎に新しい発見があり、試験のボリュームにも満足している自分に気づいたのです。

学習スタイルは3級と全く同じで一通り参考書を読み、演習問題を解くことを注力し、最後の2週間は反復練習を行ない、確実に知識を身に付けることに専念しました。

 勉強スケジュール

 2ヶ月前 暇な時に参考書の中身を確認
 1ヶ月前 参考書を熟読し試験問題の内容を把握
 2週間前 問題を反復練習し理解するまで解く

 

参考書や問題集

参考書も3級と同様に試験で抜群の効果を発揮したヒューマンアカデミーから出版されていた「色彩検定2級問題集 改訂二版」を同じ本屋で購入しました。

本棚に1級の本もありましたが、この時には当然買わずに。今思うとここで買っておけばな、と少し後悔していますが、その話は次回にします。

<画像>

相変わらずお洒落なデザインの参考書で見入ってしまいます。どうやら3級は赤、2級は緑、1級は青と色の三属性「RGB」を意識しているみたいです。

今回ももちろん公式テキストは買わずに、この1冊だけで試験に挑みました。

 

勉強方法やコツ

ヒューマンアカデミーのこの書籍だけに限りませんが、
まずは本をうろ覚えでもいいのでだいたいの内容を把握するところから始めます。

私がよくやる勉強方法としては「階差式反復法」というものがあります。例えば、参考書の単元が1~10章まであるとして、まずは順番に1、2、3章と読み解いていき、3章が終わってか1~3章まで連続で問題を解きます。

1問でも間違えたら、なぜ間違えたかを追求し理解できるまで何度も同じ範囲を繰り返します。全問正解ができるくらいまで理解を深めたら、「4~6章」と進めていきますが、だいたい本の30%や50%といった具合に区切りのよいところで止め、「1~6章」と理解した範囲も含めて一気に解く流れで勧めます。

これを長期的に繰り返すことにより、内容把握がスムーズにいきます。

特に色彩検定は問題の単元がはっきりとわかれているのでこの勉強方法が効果抜群です。

あとはコツとしては、やっぱり勉強していて「楽しい」と感じることではないでしょうか?

 

試験の難易度

試験問題は色の見え方、慣用色名、色相環など色彩の基本的な知識が中心であるため、
暗記が得意な方にはさほど難しくはありません。

3級分野では例えば「表色系」 より専門的な知識は問われない

全体の合格率も高いことから全くの初心者でも独学で十分に合格が狙えます。

 

受験当日に感じたこと

受験会場は私が住んでいる地区ではそこそこ大きい大学のキャンパス内でして広かったです。

人気な資格試験だけあって受験者数も多く、ひと部屋だけで100人くらいはいたような気がします。

室内の空気はややピリピリしていたような印象でしたが、
しっかりと勉強していたので対して緊張せずもせず落ち着いて試験に臨むことができました。

色彩検定は途中退室は許可されていないので、全問解き終えて30分くらいは時間が余っていたのでのんびりと解答の見直しをしていましたね。

 

試験終了後の帰り道、駅へ向かってテクテク歩いていると、すれ違う形で大勢の方が試験会場に向かっているではないですか。最初は何事かと思ってしまいましたが、どうやら2級の受験者達のようでした。

どうやら3級、2級、1級と連続して試験が行われるようでして、3級受験者が帰る頃に2級受験者が試験会場に向かい、2級受験者が帰る頃に1級受験者が試験会場に向かうという流れみたいですね。

その道中、2級受験者の方達を見て、来年は彼らのように私も2級を受験しようと意気込んでいました。

 

これから受験を考えている方へアドバイス

3級の試験はとても易しいです。色彩分野を学習する初心者の方には入門にぴったりな試験であると思っています。

もちろん2級から受験して短期で実力を付けても良いかもしれませんが、
個人的にはまずは3級から受験することをおすすめします。

その理由は3級から学習することでより色彩の知識が深まるというか、2級から受験するよりも3級から受験した方があとあと身に付けた知識が残ります。

色彩をじっくり学んでいきたいという方は是非3級からチャレンジして下さい。