色に関する資格なら『色彩検定』がおすすめ!
社団法人全国服飾教育者連合会(A.F.T)が主催するファッション・服飾の分野を中心とした色彩知識が問われる検定試験です。
「色に関する知識や技能」を理論的、系統的に学ぶことを目的としており、
あらゆる分野に知名度が高く、とても人気があります。
また、文部科学省の後援を受けています。
試験の概要
色彩検定はファッション・服飾系の分野から特に人気を集めています。
検定には3級、2級、1級があり、それぞれ学科試験が用意されており、
1級のみ1次試験に学科、2次試験に実技という構成になっています。
私の受験した3級は主に「色彩の基礎知識」という位置づけの問題が多く出題されました。
級数が上がるにつれ難易度が高くなりますが、十分独学で対応できる試験だと思っています。
受験資格 | 条件なし |
試験内容 | 色彩検定3級 ●試験時間:学科70分 ●出題形式 マークシート方式 ●出題範囲:
|
合格ライン | 70%以上(難易度により変動あり) |
合格率 | 60% |
試験日程 | 夏季:6月/冬季:11月(年2回) |
受験料 | 7,500円(税込) |
3級・2級は年2回、6月と11月に試験があり、1級は11月に1次試験、12月に2次試験と年1回しか受けられません。
色彩検定3級を合格しました
資格証と合格通知
1回目の成績
学科試験 97% (2012/11/11に実施)
趣味の一環として始めた色彩検定でしたが、試験勉強は余裕を持ってしっかりと学習を進めていた為、合格できる自信がありました。
郵送で合格通知が約1ヶ月後に届き、中身を見て「合格」と印字されていたので嬉しかったですね。
「色彩」という分野に触れてみて、「楽しい」と感じましたし、独学でもいいからもっと深く学んでみたいという気持ちになりました。
私が受験したきっかけ
幼少期から「色彩の豊かなもの」を見ることが大好きで、その様子や情景を眺めると心が躍るような気持ちさえ持つほどでした。例えば、お店で陳列された商品で色調に合せて綺麗に並んでいるのを見ると感動します。
母親が持っている何百色の色鉛筆セットを見るのも好きでした。昔から「色彩」という分野にとても深く関心を持っていたのでしょうね。
ある日、「色彩検定」という試験の存在を知り、もともと「色彩」に興味を持っていた私は惹かれ、趣味の一環で受験することを決めました。
3級だけ受験しようと思っていたのですが・・・。
合格までの学習期間
試験1ヶ月前に購入した参考書を開き、色彩の知識を学習していきました。
初めて見る分野で戸惑いもしましたが、日常生活で私達が見ている「色」とはこういうものだ、ということをだんだんと理解していくことができました。
一通り参考書を読み、演習問題を解くことを注力し、最後の2週間は反復練習を行ない、確実に知識を身に付けることに専念しました。
勉強スケジュール
参考書や問題集
色彩検定の試験は各級ごとに出版されている公式テキストの範囲から出題されるそうですが、私の場合はこの公式テキストは購入しませんでした。
当時ヒューマンアカデミーから出版されていた「色彩検定3級問題集 改訂二版」を立ち寄った本屋で見つけて、この本との出会いを機に色彩検定3級に臨む決意が固まりました。
<画像>
表紙のデザインもシンプルながらお洒落で、実際にページをめくってみると非常によくまとめられています。全体的に見やすく、要点や図解もわかりやすく、読んでいて楽しくなるような構成になっていました。
それでいて章末問題はほどよく難しいので、実力アップには欠かせません。試験で出題される問題よりも難しめなので理解さえしてしまえば本番の試験が非常に楽と錯覚するほどです。
実際のこの本1冊だけで試験に臨みましたが、抜群の効果で万点近い点数と取ることができました。この本の内容を理解すれば合格は確実と言えそうなほどの有料書籍だと思います。
ただ残念なことにこのシリーズの本は既に絶版になっています。
勉強方法やコツ
ヒューマンアカデミーのこの書籍だけに限りませんが、
まずは本をうろ覚えでもいいのでだいたいの内容を把握するところから始めます。
私がよくやる勉強方法としては「階差式反復法」というものがあります。例えば、参考書の単元が1~10章まであるとして、まずは順番に1、2、3章と読み解いていき、3章が終わってか1~3章まで連続で問題を解きます。
1問でも間違えたら、なぜ間違えたかを追求し理解できるまで何度も同じ範囲を繰り返します。全問正解ができるくらいまで理解を深めたら、「4~6章」と進めていきますが、だいたい本の30%や50%といった具合に区切りのよいところで止め、「1~6章」と理解した範囲も含めて一気に解く流れで勧めます。
これを長期的に繰り返すことにより、内容把握がスムーズにいきます。
特に色彩検定は問題の単元がはっきりとわかれているのでこの勉強方法が効果抜群です。
あとはコツとしては、やっぱり勉強していて「楽しい」と感じることではないでしょうか?
試験の難易度
試験問題は色の見え方、慣用色名、色相環など色彩の基本的な知識が中心であるため、
暗記が得意な方にはさほど難しくはありません。
3級分野では例えば「表色系」 より専門的な知識は問われない
全体の合格率も高いことから全くの初心者でも独学で十分に合格が狙えます。
受験当日に感じたこと
受験会場は私が住んでいる地区ではそこそこ大きい大学のキャンパス内でして広かったです。
人気な資格試験だけあって受験者数も多く、ひと部屋だけで100人くらいはいたような気がします。
室内の空気はややピリピリしていたような印象でしたが、
しっかりと勉強していたので対して緊張せずもせず落ち着いて試験に臨むことができました。
色彩検定は途中退室は許可されていないので、全問解き終えて30分くらいは時間が余っていたのでのんびりと解答の見直しをしていましたね。
試験終了後の帰り道、駅へ向かってテクテク歩いていると、すれ違う形で大勢の方が試験会場に向かっているではないですか。最初は何事かと思ってしまいましたが、どうやら2級の受験者達のようでした。
どうやら3級、2級、1級と連続して試験が行われるようでして、3級受験者が帰る頃に2級受験者が試験会場に向かい、2級受験者が帰る頃に1級受験者が試験会場に向かうという流れみたいですね。
その道中、2級受験者の方達を見て、来年は彼らのように私も2級を受験しようと意気込んでいました。
これから受験を考えている方へアドバイス
3級の試験はとても易しいです。色彩分野を学習する初心者の方には入門にぴったりな試験であると思っています。
もちろん2級から受験して短期で実力を付けても良いかもしれませんが、
個人的にはまずは3級から受験することをおすすめします。
その理由は3級から学習することでより色彩の知識が深まるというか、2級から受験するよりも3級から受験した方があとあと身に付けた知識が残ります。
色彩をじっくり学んでいきたいという方は是非3級からチャレンジして下さい。